補聴器による片耳難聴の効果


Bahaシステムは片耳難聴の人にとっても、有効な治療方法の1つです。

アメリカではBahaユーザーの半分は片耳難聴者だと言われています。

残念ながら、現状日本では片耳難聴者のBahaの使用は認められていません。

もちろん、片耳難聴の方で補聴器は必要ないと思っている人はたくさんいます。


「片耳聞こえれば十分なのか?」


っという議論が重要なのではありません。

「片耳難聴の治療方法がある」

っという事実が重要だと思っています。

やるかやらないかは本人が選択できることが大切だと思います。

両耳で聞きたいと思うことは、贅沢なことではなく人として当然の権利である

と思いたいのです。

片耳難聴の大変さは理解されにくい 

片耳難聴の大変さはひとえに

症状が目に見えないために周りの人に理解されにくい

に尽きます。

確かに片耳だけでも普通に生活しているように「見えます」。

しかし、見えないところで、人知れず、地味に、様々な、不便さを感じています。

理解されにくい片耳難聴の日々を、わかりやすくユーモアあふれるマンガで表現したサイトがあります。

片耳社会人キクチさんによる、「片耳難聴マンガ 片耳なんちょー」

片耳難聴あるあるの連続です(笑)

暗く深刻に語るのではなく、笑いをまじえて明るいタッチで描かれているのがとても気に入っています。

結構ネタが豊富なんですね。

ネタの数だけ両耳との違いがあるのかと思います。

日本の医療では、片耳聞こえていれば十分として治療が行なわれることはほとんどありません。

このマンガを描かれた片耳社会人きくちさんもご自身のサイトで


「片耳聞こえるだけで私には本当に本当に十分なのである。」


っと述べています。

一方で、「片耳難聴」で検索してBAHA Networkにアクセスしている人の多さにいつも驚かされます。

「片耳聞こえれば十分なのか?」

という議論が重要なのではありません。

片耳難聴の治療方法がある


両耳で聞くことが当然の権利として治療方法が存在することが重要なのです。

片耳難聴はどのように大変?

片耳難聴の大変さをザックリと3つに分けてみました。

  1. 難聴側に人がいるとカナリ聞き取りづらい
  2. 引用|「片耳難聴マンガ 片耳なんちょー」

    電車やファミレスなどで、いかに自分が聞き取りやすい席を自然にゲットするかを瞬時に考えます。

    普通に「片方聞こえないから右側の席が良い」とか言えばいいじゃん。

    っていう話なんですけど

    そこまで仲の良い関係じゃなかったりすると、説明するのが面倒くさかったりするんですよね。

  3. 音の方向がわからない。
  4. 引用|「片耳難聴マンガ 片耳なんちょー」

    基本的にどこで音が鳴っているかがわからないです。

    たまに、話しかけられているのに気づかなかったりします。

    どこから呼ばれているのかを気づくのに結構苦労します。

  5. 騒がしい環境での会話が難しい
  6. 引用|「片耳難聴マンガ 片耳なんちょー」

    居酒屋や電車の中での会話はなかなか厳しいです。

    必死に相手の唇の動きを読んで会話を予測します。

    色々と神経を使うので「エネルギー使うよなぁ」と思うことはよくあります。

これらは何気ない日常であり、毎日のことです。

その積み重ねでストレスを感じる人もいるのではないでしょうか?

どのように効果がある?

クロス効果

Bahaシステムによって、“クロス効果”が得られると言われています。

クロス効果とは

  1. Bahaシステムが難聴側の音をピックアップします。
  2. 音が頭蓋骨を通じて反対側に伝わります。
  3. 正常の耳で音を聞くことができます。

このようにして、聞こえない側の音を正常の耳で聞くことができます。

Bahaシステムなしだと、難聴側で生じた音は自分の頭でブロックされてしまうのです。

これをヘッドシャドウ効果といいます。

しかし、あくまでも機械の1つなので本物の耳と同じように聞こえるというわけではありません

上記で述べたような片耳難聴特有の不便さが少しでも改善されるかもしれません。

アメリカのBahaシステムユーザーの半分は片耳難聴者

この事実が効果を物語っていると思います。

なぜ片耳難聴者の使用が認められないのか?

 
  • 2011年 Bahaシステムが薬事法に認可された

  • 2013年 Bahaシステムが健康保険に適用された

両方とも以下の条件があります。

両耳が難聴であること

薬事法の認可とは、「日本でBahaシステムを売っていいですよ」と認めることです。

健康保険の適用とは、「患者は治療費の3割を払えばいいですよ」ということを意味します。

2011年に日本コクレアという会社が薬事法により、日本でBahaシステムを売る権利を得ました。

しかし、それは両耳が難聴であることという条件がありました。

片耳難聴の人にはBahaシステムを売ってはダメですよということを意味します。

片耳難聴の人が健康保険に適用されないのも当然の流れですね。

そもそも片耳難聴の人がBahaシステムを買うことも許されないのですから。


それは、なぜでしょう?


薬事法の審査を行った独立法人 医薬品医療機器統合機構は以下のように報告してます。

  1. 日常生活における言葉の聞き取りにおいて、有効な改善が認められない。
  2. 片耳難聴者に対して「聴覚機能の改善のために気導補聴器などの医療機器も通常は処方しない」という日本の医療実態。
  3. インプラントを埋め込むことによるリスクが伴う。

もっとかみ砕いて説明すると

  1. 片耳難聴者にとって、Bahaシステムは日常の聞き取りに効果がみられない。
  2. 通常、日本の医療では片耳難聴者に補聴器を処方しない。
  3. 頭蓋骨にインプラントを埋め込むことは危険である。

確かに

クロス効果は難聴側の音を聞こえる方の耳で聞くだけなので、飛躍的な効果は見込めないかもしれません。

(海外では多くの片耳難聴者の方がBahaをつけて生活していますが。。。)

「日本では片耳難聴の人は補聴器を使わないのが普通だから」という考えが主流ですと、患者に処方しづらいかもしれません。

(その考え方が本当に患者のためになっているのか、疑問です。。。)

頭にインプラントを埋め込むのは危険を伴うかもしれません。

(私は10年以上使用して一度も問題は発生していないですけどね。。。)

しかし

片耳難聴の治療をしたいという願望や権利を、根こそぎ奪うのはあまりに残酷だと思うのです。

しつこいと言われても、変わらず伝え続けます。

「片耳聞こえれば十分なのか?」

という議論が重要なのではありません。

片耳難聴の治療方法がある

という事実が重要なのです。

両耳で聞きたいと思うことは当然の権利だと思うのです。

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